ゆびとま 元・社長逮捕事件

ゆびとま」は、Windows95がデビューし、日本で最初のインターネットブームが起こった、まだ平和だった頃に始まったサービスで、リアルな繋がりを求めたい人たちは一生懸命登録していたと記憶している。個人情報としての価値は、最近入手できるものに比べても、良質らしい。
確かにリアルな情報を疑うことなく、登録していた人が多いと思う。
(ちなみに私は学校や教師に思い入れが無いので未登録)
単純な「企業」を売り物としてみた場合、「ゆびとま」に何の魅力があるか、と考えると、企業として保有する土地、建物があればそれは一定の価値があるとしても、運営しているサービスやシステムに業界外から高い魅力があるとは思えない。(稀に異業種参入で、既存業界へ殴りこみ!な場合もあるが・・・)となると、残りはやはり「良質な個人情報」と考えるのが妥当な気がする。特に経営層に入り込めれば、自動的に機密情報の表も裏も入手できる。
Webサービスを主体に据える企業は、企業として若く経験の少ない企業が多く、経営陣の思いあがりと脇の甘さは、乗っ取り屋などのプロから見たら、そう難しくない乗っ取りだと思う。
乗っ取り屋さんは、ソーシャルエンジニアリングのエキスパートでもあるのだ。