ニッポン泥棒(上)

定年後、再就職を目指している男性の下に、「あなたが世界の鍵を握るアダムだ」と、1人の青年が告げにきた。彼が語る選らばれた経緯に半信半疑で考えている間に、その青年が亡くなってしまう。
自殺を装って殺されたであろう彼の死をきっかけに、自分の意思とは関係なく、当事者であることを認識させられた彼は、鍵となる人物の片割れ「イブ」を探し、彼女の信頼を置く人物と事件解明に乗り出す。
事件の発端は、ネットで知り合った者達が、あるシミュレーションソフトを開発し、それに流し込むデータを、時には自分達でハッキングしながら集めるうち、ゲームのつもりが自らの生命を脅かすほどの性能と危険な注目を集めてしまったことだった・・。

ニッポン泥棒 上 (文春文庫)

ニッポン泥棒 上 (文春文庫)