ゆめつげ

江戸時代末期。
江戸の小さな神社の神職父子のもとに、京に由来する名家の出身で、大きな信者の神職である男性が、生き別れになった大店の息子探しへの協力を依頼しに尋ねてきた。
小さな神社の神職父子のうち、長男(弓月)が夢告げ(今で言うと透視とか予知能力の類)ができるという噂を聞き、生き別れたときの状況などを踏まえて、息子候補3人の中から本当の息子を探し当てて欲しいという。
夕月は気が進まないながらも、自分の家(神社)の修復費用等の足しになるなら、と、協力を承諾する。
着いた先は、協力を依頼してきた神官が仕える神社だったが、そこには町人の息子探しからは想像の付かない大義が隠されており、弓月は否応なく巻き込まれていく。

ゆめつげ (角川文庫)

ゆめつげ (角川文庫)