晴れ

金曜日のStreaming不調のトラブルシュート。
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医療情報で独自のID発行を提案- 有識者会議に厚労省、共通番号とは別に
厚生労働省は23日、医療分野などの情報連携に向け、社会保障と税の共通番号(マイナンバー)とは別に、「医療等ID」(仮称)を発行し、医療独自の仕組みを創設することを有識者会議に提案した。これに対し、委員からは「(医療情報を)誰が見られて、誰が使えるかをはっきりしてほしい」「利用場面がイメージできないまま、議論が進んでいる」など、具体的な運用方法や活用方法を明らかにするよう求める意見が上がった。

 医療分野の情報については、病名など慎重な取り扱いが求められる情報が含まれていることや、税務手続きなどを行う民間企業が共通番号を活用することなどから、共通番号とは別の仕組みの創設が必要との意見が、これまでの会合でも上がっていた。

 同日の有識者会議で厚労省は、マイナンバーの対象から外れている医療情報を医療機関間などで連携させるための仕組みとして、医療等IDを発行することや、情報の出し手と受け手をつなぐ「医療等情報中継DB(データベース)」(同)の構築などを提案。
 また、医療分野の情報連携を安全で、効率的な仕組みにするため、医療機関や薬局、介護事業者など医療や介護のサービス提供者、医療保険者、国の行政機関や地方公共団体などに医療等IDの利用者を限定することも提案した。

 意見交換では、石川広己委員(日本医師会常任理事)が「医療の情報連携は必要だし、医療等IDを導入する方が、より早期に実現できると思うが、無防備なままでの導入には反対。どういう認証が必要で、どの範囲の人まで見られるかをきちんと議論しない限りは、誰も賛成できない」と主張。
 また、山口育子委員(NPO法人ささえあい医療人権センターCOML理事長)は、「他の医療機関に知られたくない情報を患者は持っている。知られたくない情報を伏せることは可能なのか」とただした。これに対し、厚労省側は「医療等IDができても、情報交換をする権限がないものを含めてすべて情報連携するということを想定しているわけではない」と述べた。

 有識者会議は8月末に開く次回会合で、取りまとめに向けた検討を始める予定だ。【津川一馬】( 2012年07月23日 20:31 キャリアブレイン )